MRIインターナショナルの悲劇が再び
国内の診療報酬請求権を基に債券を発行してた会社が破綻したようです
これを見て真っ先に思い出したのが、
1300億も集めて破綻したMARS投資のMRIインターナショナルです
MRIインターナショナルはただの詐欺会社ですが、
上記の会社が詐欺をしてたかどうかは分りません
しかし、一番重要な金が帰ってこない点は同じです
この世間に認知されてるとは言えないレセプト債
仕組みは、投資家から金を集め、
すぐに現金が欲しい医療機関から診療報酬請求権を手数料を引いた金額で買い取ります
(手形を割ってもらうのと同じシステムですね)
そして、その手数料の中から投資家に配当します
診療報酬請求も手形と同じように、現実にカネになるまでは時間が掛かります
手形も支払期日がずっと先に設定されていることが多く、
それの期日が来てやっと現金化出来ます
しかし、中小企業とか、資金繰りに余裕が無い所は待っていられませんから、
金融機関に手数料を払って手形を割ってもらい現金化します
(ちなみに、名も知れない会社とか、信用が低い会社が振り出した手形は割ってもらえない)
診療報酬請求の現金化もシステムとしては同じです
すぐに現金化できるが手数料は払わなければならない
その手数料がレセプト債発行会社の利益の源泉です
その診療報酬請求権を買うためにレセプト債を発行してたのでしょうが
結果はMRIインターナショナルと同じになってしまいました
今回は一部の地場証券が扱っていたため、
地場証券と付き合いのあるお客が安心して投資してしまったのかもしれません
今回のレセプト債も数%の高利回りだったようです
少しでも高い利回りを求める気持ちは凄く良く分かります
しかし、高利回りは高リスクであるということを
今一度冷静に考えてみることが重要ではないでしょうか?